3.生産清流化で業務を変える
(1)しくみ化その1:4段階で実施する
「生産清流化」は納期病の治療法である。心を変えること、業務を変えることの両面から取り組む。「しくみ化」は、業務を変えるための活動である。生産清流化では、その推進方法もモデル化している。これがしくみ化の重要な要素である。
生産清流化は4段階で進める。最初は「整流段階」である。これは製品や業務を納期の側面から現状認識する団塊である。そして方針を設定して工場全体のモノの流れ・情報の流れの中から重点改善業務を抽出する。
2番目は「精留段階」である。これは重点改善業務を精査する。重点改善業務の現状を把握し、流れを阻害する真因を抽出する。
3番目は「清流段階」である。ここで改善を実行していく。重点改善業務に対して現場担当者が主役となって、現物と現実を確認しながら集中的に改善する。
4番目は「盛隆段階」である。改善実行の効果を確認する。そして次の重点改善業務を決めて、清流化をスパイラルアップでさらに推進する。
生産清流化は、こうした4段階で進めることによって重点主義と現場主義を実現する。業務を担当する関係者自身が主役となって、効果を実感しながら進め点を重視している。