納期半減の生産清流化
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納期半減の清流生産推進法
第2章 5つのステップ別実施事項
  (19)リードタイム短縮段階のデリバリー保証:生産計画業務をデザインする

 リードタイム短縮段階のデリバリー保証は、職場間の情報の流れを3D化(同期化・同量化・同時化)の観点でデザインする。重要なのは「生産計画サイクル」「生産計画業務」とそれに連動する「資材調達」「受注出荷」「作業指図」などの業務である。

 生産計画サイクルは週以下が基本である。モノ不足の少品種大量生産時代は月次のサイクルで十分であった。しかし現代では全く不足である。月次の生産計画を立てている企業では、計画の追加変更が多いだろう。下請け企業で顧客の発注が月サイクルだという場合でも追加変更に随時対応するために生産計画サイクルを短縮しておくことが必要である。

 24時間操業の工場で操業度をある程度平均化しなくてはならない場合に週次サイクル、それ以外では日次で生産計画を作成・確定していくのが良い。

 生産計画のサイクルを短くするには、生産計画を作成する時間を短縮しなければならない。対象とする計画期間が少なくなるので、そのぶん時間は短縮される。しかし次のような観点から計画業務を新たにデザインする必要がある。まず計画に必要な各工程の進捗情報を速やかに収集する。各工程のサイクルタイム、稼働率などの基準情報を整備する。そして計画の策定と決定の権限を1人に集中させる。

 「資材調達」「受注出荷」「作業指図」などの業務は生産計画との連動の観点で見直す。資材調達業務は、発注量の算出を生産計画から速く展開できるかが重要である。受注出荷業務は、受注生産品や欠品した製品の納期を生産計画からすぐ回答できるか、受注情報を生産計画へすぐ反映できるかがが課題である。

 大規模な工場、製品数や顧客数が多い企業では、新たな情報の流れを作るのにITの利用が不可欠である。投資も伴うであろう。各部門の代表者が集まったビジョンチームで全社の情報の流れとIT利用について、その全体構想と投資計画を作ることがデザインの要点である。

図19 生産計画業務のデザイン

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