納期半減の生産清流化
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納期半減の清流生産推進法
第2章 5つのステップ別実施事項
  (25)製品・流通在庫削減段階の改善活動:拠点配置を見直しする

 製品・流通在庫削減段階の改善活動は、拠点配置を見直しする。対象は次の拠点である。
  ・販売拠点
  ・サービス拠点
  ・物流拠点
  ・生産拠点
  ・開発拠点

 実行はそれぞれの担当部門である。ただし構想は各部門の代表者が集まるビジョンチームで共有化しておく。各部門の改善活動といっても投資が伴う。さらに拠点間のモノと情報の流れが関係するからである。

 販売拠点の配置は、顧客と直接会って営業活動を行なう頻度によって決まる。ただし受注、納品は、その他の営業活動と分離できることが多い。営業拠点と受注センター・配送センターを分離することを検討する。

 サービス拠点の配置は、修理などの内容によって決まる。自動車の修理用部品のように短納期が求められる場合、拠点数は多くなる。預かって修理する製品は拠点を集約できる。

 物流拠点は納入リードタイムが許す限り集約する。また在庫する段階を少なくする。顧客が持つ在庫を含めて共同在庫化や拠点の集約を検討する。

 生産拠点はスピードの点からは大消費地の近くに配置することが原則である。しかしハイテク製品のように価格に対して輸送費の比率が低いものは生産拠点を集中して、スピードは航空便でカバーするほうが有利になる場合がある。逆に労働集約型で陳腐化が遅い製品は加工費の安い拠点に集中する場合もある。

 開発拠点は生産拠点と図面やメールだけで連携できるかによって左右される。また人材が集まるかという点も重要である。

 どの拠点も顧客やサプライヤとの関係から見直しすることが重要である。「需給マップ」は企業間の需給関係を目で見えるようにしたものである。下図は航空機部品企業の例である。このマップを基に拠点配置を検討・実行する。

図25 航空機部品企業の需給マップ例

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