納期半減の生産清流化
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慢性的な納期の悩みに効く生産清流化
2.生産清流化で心を変える
(2)全員参加その1:生活習慣を変える

 慢性的な「納期病」は生活習慣病である。日常業務の様々なやり方に原因が潜んでいる。業務のやり方とその背景にある心を変えなければ納期病は治らない。納期遅れの根源は「仕事を先送りする心」である。この心を捨てること、そして業務のやり方を変えることが治療の道である。

 仕事を先送りする心を変えるのは容易でない。人間の心は短期間には変わらない。短期で変わるには衝撃的な体験が必要である。戦争・大規模災害・会社の倒産などが相当する。一般には自らの行動を変えて、少しずつ変えていくしかない。ところが、人間の心は「損失回避性」という特性を持つ。人は損失を同額の利得より2〜2.5倍強く感じるというものである。行動を変えた場合のメリットよりもデメリットを強く感じる。そのために現状維持に走りがちである。その特性を念頭に、少しずつ変えていく。

 まず必要なのは、「納期改善の効果を理解する」ことである。納期改善の具体的なメリットを知らないままでは、行動と心は変わらない。納期改善には大きな効果があることを理解することが第一歩である。

 つぎに「仕事の目標と行動予定を明示する」ことを実施する。仕事を先送りする習慣のある人や会社は、仕事の目標・期限・行動予定などを決めない、あるいは曖昧にしていることが多い。期限や予定を決めて常にわかるように明示する。こうした行動を通じて心を変えていく。

 「仕事の期限や方法を自主的に決める」ということが重要である。仕事の目標と行動予定は上司が指示するのではなく、担当者が自主的に決めるという方法にしたい。人は一方的に指示された仕事に対しては意欲が低下する。逆に自ら決めたことに関しては先送りしにくいものである。

 理想的なのは「好きな仕事に配置する」ということである。好きな仕事で、期限や方法を主体的に決めて実施できる環境にある人は仕事を先送りしない。納期遅れには無縁である。

生活習慣を変える

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