納期半減の生産清流化
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製造企業のデリバリー管理とSCM
第1章 デリバリー管理
1.7 全社的デリバリー管理 リードタイム短縮段階
 (2)IM分析

 日常業務において問題は頻繁に発生しています。そうした顕在化した問題の対処に追われていて、真に革新すべき課題の発掘まで手がまわらないことがよくあります。しかし、革新課題を発掘するためには、まずすべての業務やしくみを熟知し共通認識を持つことが重要になります。

 「IM分析」のIMとは、情報(Information)とモノ(Material)を表わしています。A3サイズの紙の上にメンバー各人が扱う情報とモノの観点から自分の業務内容を表現し、それらを業務プロセス順に並べて流れ図を作ります。そして、部門の異なるメンバーどうしが現状の業務やしくみとその問題点を認識し、改革の方向付けを行います。

 「IM分析」は以下の手順で行います。

@分析対象範囲の設定
 対象製品や対象工程を設定します。

A仮目標の設定
 経営上望ましい目標を仮設定します。

B作成チームメンバーの選定
 対象範囲に含まれる実担当者を選定して作成チームを編成します。

Cスケジュールの設定
 スケジュールを設定します。業務記述書の作成は1週間、それに続く業務検討会は1日とするのが目安です。

D業務記述書の作成
 あらかじめ決められた作成ルールに従って、作成メンバー各人が自分の業務内容を図1.20のような業務記述書に表現します。

E業務検討会の開催
 業務検討会では、まず業務記述書を業務プロセスに沿って並べなおします。次にIM分析評価表に従って評価を行います。最後に作成チームのリーダーが業務の流れと評価結果を説明し、課題を抽出します。

F実行目標の設定
 仮目標に対して実現度をふまえて見直し、実行目標を設定します。

 この手法を活用し、会社全体の情報とモノの流れを可視化し、情報とモノの両面から業務プロセスの現状を関係者間で共有化します。そして、リードタイム短縮や工数削減に着目して問題点を抽出し、改革案を検討・実施していくことになります。

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