納期半減の生産清流化

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2011/12/17 パラダイムシフトの年
 今年もあと2週間となった。振り返ってみると今年はパラダイムシフトが数多く起こった年ではなかったかと思う。大震災によって天災への対応の考え方がシフトした。原子力エネルギー拡大路線も転換点となるだろう。エネルギー消費の面でも変わった。今までにない節電が実施されたことは強く記憶されるだろう。また自動車やオートバイでEVの市販車が発売されたことも大きな転換ではないか。
 経済の面では欧州、米国、日本といった先進国の病理が明らかになり、経済成長の主役がシフトしつつあることが鮮明になった。TPP参加の是非は議論されているが、世界経済のボーダーレス化は避けられない。TPPに参加するにしてもしないにしてもが大きな転換点となることは間違いない。
 政治だけが変わらないと思っていたが、振り返ると変わっていないのは日本の国政だけだった。チュニジアのジャスミン革命に代表されるように、ITの進展が政治形態に影響することが証明された。橋本氏が提唱した大阪都構想が実現するかはわからないが、少なくとも国・県・市といった3階層での行政が最適なのかという見直しの契機となりそうである。
 パラダイムシフトが起こる中で個人や企業がどう活動すればよいのか。来年の重要課題となりそうだ。

2011/11/19 TPP交渉参加
 11月11日、野田首相は環太平洋経済連携協定(TPP)の交渉参加を表明した。国内では賛否両論が渦巻いている。主に製造業関係者は賛成、農業関係者は反対の立場である。海外の市場を相手にするか、国内市場のみを考えるかによって賛否が分かれるのは当然である。だが国として進むべき大きな方向を誤ってはいけない。
 資源の少ない島国は基本的に貿易でしか経済的に豊かになる道はない。シンガポールは典型である。かつてのイギリスや琉球王国の人々も海を渡り貿易で栄えた。日本には貿易を制限した鎖国時代もあったが、その間人口と経済成長は停滞した。
 もちろん経済的な豊かさを追わない道もある。再びの鎖国である。江戸時代のように経済は停滞する代わりに独自文化が育つ可能性はある。だが現代でやろうとすると国内のコンセンサスと国外の圧力に負けない軍事力が必要となるだろう。現代の黒船の威力は江戸末期のそれと比較にならないはずだ。

2011/11/5 21世紀型の治水は
 10月に発生したタイの洪水の影響がまだ続いている。タイ人の生活だけでなく、日本や世界の産業にも影響を与えている。日本自体が洪水に見舞われることも増えている。今年の夏に発生した紀伊半島での土砂崩れ、新潟県五十嵐川の堤防決壊などが記憶に新しい。
 タイに限らず、大都市は河口や河川沿いに形成されていることが多い。上海、ニューヨーク、大阪、東京など挙げればきりがない。ひとたび洪水が発生するとその影響は面積的、人口的に大規模な影響を与える。地球温暖化を背景に、大雨に伴う洪水のリスクが増している。世界では原子力発電所も河川沿いに建設されているものがある。スリーマイル島は川の中州である。河川の氾濫によって原発事故が起きる確率はゼロではないだろう。
 津波も含めた水害の恐ろしさは今年何度も見せつけられた。20世紀に作られたダムや堤防だけでは防ぎきれないこともわかってきた。21世紀型の治水が求められると思うが、その姿はまだ明確でない。

2011/10/22 手袋型入力装置
 私のスケジュール管理とToDo管理のツールは、紙のカレンダー/システム手帳/パソコンに分散していた。3つの整合を維持が大変になり見直しを進めてきた。その結果、10月20日からGoogleカレンダー+スマートフォンに一本化した。紙媒体が残っていたのは外出している時の使い易さであった。手帳を開いて見る・書く時間は、パソコンを立ち上げるよりもずっと早い。だがスマートフォンによって見るだけなら手帳と大差なくなってきた。親指一本の入力も慣れてきたらだんだん苦にならなくなってきた。そこで紙媒体をなくしたのだ。
 コンピュータを利用するときのボトルネックは文字入力である。いまや出力は3Dハイビジョン+ステレオ音源である。人間の目と耳の性能を超えている。しかし人間からの入力に関してはキーボード・マウス・タッチパネルから進歩があまりない。特に文字に関してはキーボードを超える手段が出てきていない。私のスケジュール管理も入力は主にパソコンで行い、スマートフォンは少量の追加入力だけにしている。
 パソコンへの文字入力は10本指を使うのが良さそうである。そこでキーボードに代わる可能性があるものはなにかと探してみた。出てきたのは手袋型入力装置である。無骨なものは10年位前からあったようだ。だが現在のものはかなり見た目が洗練されている。手首と肘の動きも検知できれば、キーボード+マウス+ゲームコントローラを兼用できるかもしれない。
 私がシステム手帳をなくそうとしたとき、最後に残ったのは手書きメモだった。スマートフォンのアプリに手書きメモはあるようだが、アナログ方式を残すことにした。メモ用に小さいノートを買ってきた。まだペンまでは捨てられない。

2011/10/8 世産世消の可能性
 昨日、TAMA産業活性化協会が主催する「地域イノベ・技術連携交流会」に参加した。大手企業・大学と中小企業とのマッチング会である。今回の特徴は東京の中小企業だけでなく、東北、四国の企業も多数参加していることだった。
 秋田県の金属加工業の社長は「首都圏のお客様が7割」と言っていた。中小企業でも専門性のある所は、地域を越えた取引が可能である。特に小型の製品や小ロット製品を扱う企業は、輸送コストの影響が相対的に低い。宅配便を使えばどこでも数日以内で届けられる。
 毎日消費される食品は地産地消が理想とされる。だが小型の耐久品は場所の制約が少ない。通信と物流の発達によって制約はますます低くなる。「どこで作ってどこへ売るか」という選択の幅は広がる。今後は中小企業であっても国境を越えて作る場所、売る場所を選んでいくことになるだろう。世界で産出して世界で消費する「世産世消」を意識した経営が求められる。

2011/9/24 21世紀は風水害の世紀か
 台風15号は沖縄近海で停滞していた後、北上を開始し、9月21日に浜名湖付近で上陸した。その後関東、東北を縦断して北海道近海を抜けていった。21日の夕方から夜にかけて首都圏では電車が止まり帰宅難民を生み出した。私も帰宅するのに6時間かかった。
 この台風は日本列島に沿うように動いて各地で被害をもたらした。特徴はその進路だけではない。種子島から四国付近で最低気圧を記録するという発達のしかたにも特徴があった。9月は四国に上陸して紀伊半島に雨の被害をもたらした12号から始まり16号まで5つの台風が発生した。
 台風の雨や風は、地球温暖化の影響を実感させる。今世紀は風速毎秒100mを越える台風が発生するだろうという予測があると聞く。あながち大げさとも思えない。津波に加えて台風による風水害や停電への備えも考える必要がある。

2011/9/11 21世紀は「自社らしさ」の世紀か
 アメリカでの同時多発テロから10年が経過した。2006年にイラクのフセイン元大統領が死刑になり、今年アルカイダのビンラディンが射殺された。にもかかわらず中東情勢が安定したとは言いがたい。わが国の対応も続いている。2003年に始めた自衛隊のイラク派遣は2009年に終了した。だが2011年7月には海賊対策の強化のため自衛隊ジブチ基地が開所された。
 21世紀最初の10年は、世界が軍事的に多極化したことを印象づける期間だった。だが経済的にも多極化が進んだ。2001年はユーロの現金が流通開始した年でもあった。その後ユーロのプレゼンスの向上と最近の不安要素は言うまでもない。ドル、円、元など多極化した通貨は、それぞれ期待と不安を抱えている。
 こうした多極化した状況にあって国際的に活動しようとする日本企業は、「自社らしさ」「地域らしさ」が重要になるだろう。ひとつの主義やひとつの宗教にこだわると他の主義と衝突する。衝突しないこだわりは「自社らしさ」「局所的な固有の文化」ではないか。独自文化で世界にファンを創ればガラパゴスではなくタヒチになれる可能性がある。

2011/8/27 モード転換の季節
 8月も下旬になり涼しい風が吹いてきた。東京電力の今夏の最大需要は8月18日(木)の4922万kwでほぼ確定しそうである。昨年のピークに対してマイナス18%、過去最大の6430万kw(2001年7月24日)に対しては23%となった。冷房の設定温度の高さによってエネルギー問題を実感させられた夏であった。為替は1ドル76円台である。円高の定着で事業拠点を海外へ移そうとする中小企業経営者も身近に増えてきた。為替も以前よりも近い所で影響を発揮している。
 甲子園の高校野球は、西東京代表の日大三高の優勝で幕を閉じた。我が家は相模原市にある。東海大相模の地元なのだが直線距離では日大三高のほうが近い。東海大相模が優勝するより身近に感じて嬉しい。サッカーのなでしこジャパンは日本女性の強さを実感させてくれた。
 この夏は様々な変化や転換を実感として感じた季節であった。社会や経済が今までとは隔絶した別モードに転換しているのだろう。モードが変わっていないのは、政治だけである。8月26日に菅首相が退陣を正式表明した。だがここには何かが変わりそうな予感はない。

2011/8/13 室温30℃の電車
 7月下旬は台風の通過で涼しかったが、甲子園の高校野球大会の開幕とともに猛暑が戻ってきた。東京電力の今夏最大需要は7月15日(金)に記録した4627万kwだった。しかし8月8日から3日連続で記録更新となり8月10日には4891万kwを記録した。
 原子力発電所(福島第一、福島第二、柏崎刈羽)なしで供給できる4700万kwを超えてしまったのは残念である。だが節電生活は確実に根付いている。昨日夕方乗った電車の室温は30℃であった。夕方の気温と大差なかったが誰一人文句を言わない。乗り換えた電車の室温も30℃だったが、こちらは送風量が多いせいか体感温度は低く感じた。
 ライフスタイルの転換は進んでいる。産業構造の転換もエネルギー消費の点から見直しが進むであろうことを実感している。

2011/7/30 ケータイ+パソコン
 6月5日の本稿で、「タブレットPCはコンピューティングスタイルの主流になるか」という話を書いた。だが事態はシロウトの私の予想をはるかに超えて加速している。7月23日にNTTドコモから富士通製のケータイF-07Cが発売になった。これは一見スマートフォンである。本体をスライドさせるとQWERTY配列のキーボードが現れる。だがこれはスマートフォンではなく「手のひらサイズの世界最小パソコンを実現した携帯電話」なのである。
 同機はケータイモードとパソコンモードの2つの動作モードが切り替えられる。ケータイモードでは電話ができるだけでなくiモードメール、おサイフケータイなど従来の携帯電話サービスがお馴染みのインターフェイスで使える。パソコンモードのOSはWindows7である。Microsoft Officeの文書が閲覧できるだけでなく、作成、編集もできる。さらに専用のクレードルを介してキーボード、マウス、ディスプレイと接続すれば、操作性は全くパソコンと同じである。
 弱点もある。windows7モードのバッテリー駆動時間が約2時間である。スマートフォン、タブレットPC、モバイルPCに比べるとちょっと不安である。しかしいずれこうした点も改良されていくのだろう。そしてコンピューティングスタイルはケータイ、スマートフォン、タブレットPC、ノートPCなどの区別なく統合されていくのではないか。同時にハードウエアの業界は、もう一段の再編が促されるだろう。

2011/7/16 4700万kwの転換点
 7月9日に関東地方の梅雨明けが宣言された。昨年よりも8日早いという。7月に入ってから殆ど雨が降っておらず、梅雨明け後も16日まで晴天が続いた。連日30℃以上の真夏日、場所によっては35℃以上の猛暑日となっている。
 気になるのは電力消費である。東京電力の今夏最大需要は7月15日(金)に記録した4627万kwである。今夏はこれが最高になる可能性が高い。7月18日からは台風の影響で天気が下り坂である。7月25日の週からは学校や企業の夏休み期間となる。最大需要を更新するとすれば、お盆明けの8月下旬であろう。
 4627万kwという値は昨年のピーク5999万kw(2010年7月23日)に対してマイナス23%である。過去最大の6430万kw(2001年7月24日)に対してはマイナス28%となる。重要なのは削減率だけではない。4700万kwを下回ったという点である。4700万kwは東京電力の原子力発電所(福島第一、福島第二、柏崎刈羽)を除いた最大供給能力である。「原子力発電所なしでやれる」ということを実績で示した形である。菅首相が7月13日に「脱原発依存」への方針転換を表明し物議を呼んでいるが、実績数値が追い風になるかもしれない。

2011/7/2 タブレット+キーボード型のPC
 6月5日の本稿で、「タブレットPCはコンピューティングスタイルの主流になるか」という話を書いた。だが現実は既に動いていた。ASUSというメーカーの「Eee Pad Transformer TF101」というものだ。これは一見モバイルノートPCなのだが、ディスプレイ部分とキーボード部分が分離できる。ディスプレイ部分だけを使えばタブレットPCである。おまけにOSはAndroidである。windowsに比べて起動は早いし電池は持つ。wordやexcelの文書表示もできる。あとはwordとexcelの作成ができればビジネス用にも十分である。
 ハードとしてはタブレット+キーボードの組み合わせが現実になったので、あとはOSとアプリの覇権争いだろう。2011年後半には日本国内でもWindows Phone 7搭載の端末が出ると言われている。ここ1〜2年でコンピューティングスタイルの主流が固まりそうである。

2011/6/19 人口減少期の課題
 日本では既に人口減少期に入っている。だが人口減少はこれがはじめてではない。鎌倉時代、江戸時代後半なども人口停滞期であったとされる。局所的に見ると人口が減少した地域はこれまでにも数多くあった。
 天災での影響としては明和の大津波がある。1771年(明和8年)石垣島近くでマグニチュード7.4の大地震が発生した。大津波によって石垣島では人口の1/3の人が亡くなった。また耕作地が塩害の影響をうけ、明治時代はじめの人口は地震前の3割程度にまで減少したとされる。その後耕作地が回復すると労働力不足となり、石垣島では沖縄本島などからの移民が増加した。
 中世のヨーロッパでもペストによって人口が半分から1/3になるといる現象が起きている。ここでも労働力不足と賃金上昇が起き、農奴制の崩壊につながったと言われている。
 これらの例を見ると鎖国していた江戸時代を除き、人口減少期の経済上の問題は、市場の縮小ではなく生産力の低下である。経済がグローバルした現在、日本の人口減少の問題は市場の縮小ではあり得ない。市場は世界にある。人口が減るならムリに大市場を狙う必要もない。あとは取り組み次第である。

2011/6/5 タブレットPCはコンピューティングスタイルの主流になるか
 スマートフォンを使い始めて3ヶ月余りが過ぎた。画面が小さくて老眼にはつらい、本格的な文字入力がやりにくい、という問題はある。だが閲覧だけならメール、webサイト、文書などパソコンでやっていたことはほとんどできる。もちろん電話もかけられる。ビジネスに使うなら画面が大きくて、必要なときにキーボードが接続できれば良さそうである。
 何のことはない。ビジネスに最適なのはiPadに代表されるタブレットPCではないか。職場ではキーボードを接続して使う。もちろん接続といっても無線である。そして出かけるときには本体だけを持ち歩けばよい。問題はワープロやスプレッドシートなどの文書作成ソフトをどうするかという点だけである。コスト面からはアンドロイド用オープンオフィスが出てきて、それが普及するのが理想である。
 私は以前、ディスプレイ+キーボードというコンピューティングスタイルは2010年で終わり、その後はコンピュータはロボットの形で利用することになるだろうと予想していた。だがその前にタブレット時代というのがあることに気づいた。パンチカード+タイプライタからディスプレイ+キーボードに代わって30年。タブレット時代も30年位続くかもしれない。

2011/5/22 扇風機の復権
 扇風機の売れ行きが好調だという。4月の売れ行きは昨年同時期の数倍となっている家電量販店もあるそうだ。あまり技術革新のない製品であったが、昨夏は話題の新製品がいくつかあった。掃除機で有名なダイソンの製品は羽根がない斬新なデザインである。バルミューダデザインの扇風機は、二重構造の羽根で自然の風を再現していることで注目された。ことしは節電のために扇風機全般が注目されている。充電式の扇風機やUSB端子に接続できる扇風機も増えている。
 東京電力の今夏のピーク供給量は5200万kwと発表されている。これは平成3年のピーク消費量と同じ水準である。20年前と現在の大きな違いはエアコンの台数だろう。現在では一部屋一台だが20年前には一家に一台程度ではなかったか。20年前にはもっと扇風機が活躍していたと思う。
 わが家では大震災以来、電気ポットをやめて電気のいらない魔法瓶に変えた。蛍光灯の本数も変えた。扇風機は既に2台あるが、一部屋一台にしようかと思っている。

2011/5/7 浜岡原発の現在志向バイアス
 5月6日菅直人首相は中部電力浜岡原発を停止するよう要請した。経済産業省の原子力安全・保安院は浜岡原発が東海地震の震源域に近接して立地していることで特に重要視しているようである。津波に対する防護対策及び海水ポンプの予備品の確保と空冷式非常用発電機等の設置を求めている。対策には2年かかるとの予測もあるようだ。東海地区の経済への影響も懸念されている。
 だが大震災以後急速に進んだ関東の節電実績をみると、電力不足による東海地区経済への影響は限定的と思う。純粋に経済面だけを考えても事故を起こした場合の被害に比べれば、電力不足による影響は大した問題ではない。 まして津波に対する防護や海水ポンプにかかる費用など無視しうる。
 人間は目先の利益に惑わされる。行動経済学では「現在志向バイアス」と呼ばれる。将来の健康よりも目先の満足感を求めてタバコを喫う。原発も同じではないか。

2011/4/23 電力消費スタイルを変える可能性
 東京電力から今夏のピーク供給電力が5,500万kwと発表された。震災直後には4,500万kwと言われていたのがだいぶ積み増しされている。冷夏だった2009年のピークは5,450万kwだったから節電が続けば何とか乗り切れそうな数字である。
 だが長期的には電力の原発依存と二酸化炭素排出を同時に下げなければならない。電力消費を減らす対策も継続的に必要である。電力消費は産業構造、ライフスタイル、暖房のエネルギー源などに左右されるが、現時点でも地域による差がある。その地域差が電力消費を減らすヒントになりそうだ。
 電力会社別の年間販売電力量と人口から、一人あたりの年間電力消費量を計算してみた。数字は2009年のものである。電力会社の供給地域は都道府県の区割りと一致していない所があるので人口には誤差が含まれている。
  北海道電力 31,451百万kwh 5,507千人 約5,700kwh/人
  東北電力 78,992百万kwh 11,748千人 約6,700kwh/人
  東京電力 280,167百万kwh 44,570千人 約6,300kwh/人
  中部電力 122,849百万kWh 16,101千人 約7,600kwh/人
  北陸電力 27,175百万kWh 3,068千人 約8,900kwh/人
  関西電力 141,600百万kwh 20,814千人 約6,800kwh/人
  中国電力 57,911百万kWh 7,569千人 約7,700kwh/人
  四国電力 30,942百万kWh 3,990千人 約7,800kwh/人
  九州電力 83,392百万kWh 13,184千人 約6,300kwh/人
  沖縄電力 7,478百万kwh 1,382千人 約5,400kwh/人
 どこが良い悪いという話ではない。北海道は比較的少ないが電力以外のエネルギー消費は多そうである。1人あたりでみると最大の北陸電力と最小の沖縄電力では1.65倍の差がある。北陸と沖縄の産業構造、気候、ライフスタイルを比較すると電力消費を減らす手がかりが得られそうだ。

2011/4/9 あんちゃーくいくい日本
 東日本大震災では「がんばろう日本」がスローガンになりつつある。だが少し長期戦が求められる状況である。この局面に相応しいのは「あんちゃーくいくい日本」ではないか。
 「あんちゃーくいくい」とは宮古島の言葉である。念のために断っておくが岩手県宮古市ではない。沖縄県宮古島市である。大変な目にあったときに自分や他人をなぐさめる言葉である。直訳すると「そうしながら乗り越え乗り越え」という意味だそうだ。「がんばろう」が短期的・能動的なのに対して、「あんちゃーくいくい」は過去を受け入れて未来へつないでいくという長期的・状況対応的な姿勢を感じる。台風などの自然災害に何度も見舞われ、また琉球、日本、米国、日本と為政者が何回も変わったのに対応してきた知恵が反映されているようだ。
 沖縄本島で「あんちゃーくいくい」な状況で使われる言葉は「なんくるないさー」である。これはもう全国で知られる言葉となった。「なんくるないさー」は「なんでもないさ」という過去に対する受容と「なんとかなるさ」という未来への楽観主義を含んだ言葉である。「あんちゃーくいくい」と同様に時間的な経過を含む言葉である。台風で停電しても「なんくるないさー」で乗り越えていくのである。ただし沖縄には原発がないから乗り越えられるという面もある。台風で倒れた風力発電機と電源喪失した原発はかなり違う。

2011/3/28 エネルギーが幸福だった時代の終わり
 東京電力福島第一原発はまだ予断を許さない状況である。電源は回復したが、配管やポンプの修復が必要である。さらに原子炉本体の損傷に対応する新たな配管・設備等が必要になるだろう。これは修復ではなく新規設計が必要だから数ヶ月単位で時間がかかると思う。
 この地震で終わるのは福島第一原発だけではない。世界のエネルギー大量消費時代も終わる。エネルギーの消費量が幸福に直結した時代は「温暖化防止」という名目の下に終わろうとしていた。だがエネルギー大量消費は不幸に結びつくことが原発建屋が破壊されるというわかりやすい形で全世界の前に示された。
 停電は不便である。だが家族がひとつの部屋に集まるという忘れていた幸福感を思い出させてくれた。3月11日は不幸の日であると同時に幸福感のパラダイムシフトの記念日となるかもしれない。

2011/3/13 社会インフラとは何か
 3月11日午後、東北地方太平洋沖地震が発生した。岩手県、宮城県、福島県を中心に広い範囲で甚大な被害があった。被災した方々には謹んでお見舞い申し上げたい。私はJR中央線に乗っていて中野駅に到着したときに地震にあった。神奈川県相模原市の自宅に帰宅したのは深夜1:00だった。今回の地震の影響はこれからまだ広がりそうである。だが影響を受けるにつけ社会インフラの存在をあらためて意識することになった。
 社会インフラとなっているのは電車、道路、港湾、空港、電力、ガス、通信、水道などのハードとそれを運用する人である。消防、警察などの活動もインフラである。津波で消失した町並みの中で学校や病院が残っている場所も多い。電力の問題は首都圏にも影響しているが、次に出るの食料の問題であろう。東北地方の農業、漁業の生産と流通がインフラとして他地方の生活にも影響しそうである。
 こうした社会インフラをどう整備していくか、復興にあたってのグランドデザインが必要であろう。行政が担当する部分と民間がやる部分をどうするか、これを機に見直しされることを望む。

2011/2/26 スマートフォンとは何か
 先週、息子がスマートフォンを買うというので私もついでに衝動買いしてしまった。アンドロイド携帯と呼ばれるものであった。買ってからあらためてスマートフォンに対する世間の評判を確認してみた。どうも人によって評価は分かれるようだ。
 メールからゲームまで片時も携帯電話を離さない携帯ヘビーユーザーは、スマートフォンを低く評価している。「操作に対する応答が悪くて電池がすぐなくなる」というものだ。一方、メールやwebを主にパソコンでやっているユーザーがいる。彼(彼女)らには好評価のようだ。「モバイルPCと同じようなことができて小さい」というのだ。普通の携帯ユーザーは「画面がきれい」と評価しているらしい。
 iPadなどタブレット型コンピュータを含めた情報端末は、用途によってこれからも様々な形状のものが出るのだろう。気がつくと私の家では4人家族でインターネットに接続している端末が、ゲーム機などを含めて12台になっている。これからも様々なものがネットにつながるのだろう。

2011/2/12 小企業と中企業の分かれ目
 東京都が平成21年度に実施した「経営力TOKYOプロジェクト」の分析結果資料を見た。同プロジェクトは東京都の中小企業約2000社に対して101項目のアンケートを手がかりに中小企業診断士が経営改善の提案をしたものである。
 資料には好業績企業と101項目の質問の相関分析が含まれている。質問は7つの分野にわたっているが、従業者21人以上の中規模事業者では「組織人材分野」「財務・会計管理分野」と好業績の相関が高い。しかし従業者5人以下の小規模企業では同じ「組織人材分野」「財務・会計管理分野」と好業績とが負の相関を示しており規模によって正反対の傾向を示している。
 これは「小規模企業では管理的な活動が少ないほどよい」ということを示唆している。ただし負の相関を示している項目は、5人以下の企業にとって利益に対してマイナス要因であると同時に規模拡大に関するマイナス要因になっている可能性がある。経験的に10名程度が組織的活動が必要かどうかの分かれ目と感じていた。この結果はそれを裏付けるものであり興味深い。

2011/1/29 学ばない子どもたち
 内田樹著の本「下流志向」を読んだ。内田氏は日本の現状を憂えるフランス現代思想が専門の哲学者である。この本は2007年に出版されていたのだが、私は2009年の文庫版で読んだ。この本では学ばない子どもたちは「教育を消費者として見ている」ということが主張されている。つまり出費に見合う効果があるかで判断しているというのだ。だが幼稚園児に算数や英語を身に付ける効果が判断できるはずがない。教育というのは時間が経過してからでないと本人には効果が判断できない。貨幣と財をリアルタイムで交換する消費行為とは別物である。というのが内田氏の論である。
 ニートの若者が生まれるのも同根であるとしている。人は消費経験よりも先に労働経験がないと社会に適応できないというのだ。労働とは「働いた後から遅れて他人から承認される」というプロセスである。時間経過と他者評価の点で消費行為と異なる。
 内田氏の説は説得力がある。この国で起きている問題のかなりの部分に関連する。企業経営も人間関係から成り立っている。企業で発生する問題も消費行為優先型人間が引き起こしていることが多そうだ。

2011/1/15 ホンダEV-neo発進
 年末のニュースで見過ごしていたものがひとつあった。12月24日にホンダが電動スクーターEV-neoを発売したのだ。10月にヤマハ発売したEC-03はどちらかというと個人ユースを想定したものであるのに対して、ホンダのEV-neoは郵便配達やピザデリバリーを想定した業務だ。華奢なEC-03に対してガッチリしたスタイリングである。パッと見はヤマハの配達用スクーターのGEARに近い。最高出力は2.8kW(3.8馬力)でありEC-03(1.4kW)の倍である。普通の50ccバイクと同等である。トルクは11Nmと125ccを凌ぐ。配達用としての動力性能は十分である。
 航続距離は34kmと短いが、配達用としては成立する性能である。充電機を含めた価格は50万円前後となり高い。当面はリース販売となっている。だがガソリン代、オイル交換代を含めたランニングコストを考えると配達用途では経済合理性もありそうだ。四輪者のEVも短距離中心の業務用途では、経済合理性がありそうなレベルに来ている。2011年は四輪も二輪も業務用途のEV元年となるのではないか。プロ用で普及が進めば量産効果で価格も下がるだろう。個人用は時間の問題である。航続距離についても時間が解決するのだろう。

2011/1/9 タヒチ化の勧め
 日本の製造業の製品や技術はガラパゴス化しているというのが定説になっている。島国で独自進化した製品は世界に通用しないということである。
 だが本当にそうなのだろうか。独自進化した日本のアニメやマンガはクールジャパンとして世界に知られている。人間型ロボットも日本のお家芸となりつつあるが、世界で驚異の目で迎えられている。
 日本は人口が減少していく。中国やインドのマス市場を相手にする必要はないのではないか。特に中小企業ではそうだろう。少数でも熱狂的なファンがいればよい。独自文化で世界にファンを創ればガラパゴスではなくタヒチになれる。

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